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仮想化基盤(VMware vSphere)の構築事例

弊社大阪営業所システム部の稲垣慎一にインタビュー形式で話を聞きました。

サーバー16台が3台に

サーバーのリース期間が残り1年で、保守契約も切れるため、機器の入れ替えを検討中というお客さまからのご相談でした。自動車部品の製造や基板のプレスなどが主業で、様々なサーバー機器を16台導入されていました。現行のサーバーを1台1台、入れ替えることも可能でしたが、それでは現状維持に止まり、改善にはつながりません。お客さまからは、「開発やテストに際し、一時的にサーバーを追加したいことがある」「システム会社に頼らず自分たちで運用管理したい」などのご要望もありました。そこで、仮想化基盤として実績の多い「VMware vSphere」をご提案させていただきました。

仮想化基盤は、少数の物理サーバー(以下ホストと記載)上で、多数の仮想サーバーを稼働させる事により、効率よく運用することができます。必要に応じて稼働中の仮想サーバーのスペックを増強したり、仮想化基盤自体を拡張し、より多くの仮想サーバーを動作させたり、状況に応じて柔軟かつ容易に拡張することができます。またホストを冗長構成にすることによって仮想サーバーの停止時間を極力少なくするといった、今までにないメリットが生まれます。現状分析やヒアリングで必要なスペックを見積もった結果、今回のお客さまのケースでは、16台あった物理サーバーを3台のホストに集約。設置スペースや消費電力のスリム化も実現しました。

気づかぬほどの停止時間

今回導入した、仮想化基盤「VMware vSphere」は主に、①サービス停止時間の最小限化、②容易に拡張、③監視対象の一元化、といったメリットがあります。

サービス停止時間の最小限化

たとえば1台のホストが故障しても、「vSphere HA」という機能により、故障が検知されます。故障したホスト上で動作していた仮想サーバーは一時的にダウンしますが、他の正常なホスト上で自動的に再起動されます。一連の動作は、全てvSphereにより自動的に処理されるため、サービスの停止時間を最小限で抑えることができます。

今回のお客さまの構成ではサービス再開まで30秒程度かかりました。実際に導入した後、休日に1台のホストがダウンしていた、というトラブルが発生したことがあります。平日である翌朝にシステム担当者から「ホストが1台ダウンしていたが、仮想サーバーが自動的に再起動していたため、業務担当者はサービス停止に気づいていなかった」というご連絡を頂きました。調査した結果、ホスト上のハードウェアのドライバの不具合だったことが判明しましたが、ホストを1台停止させたままでもサービスは継続されているため、慌てて復旧する必要はなく、落ち着いて対応することができました。

従来は、平日、休日に関係なく管理者が出勤、あるいは遠隔から調査することもありましたが、今回はその必要もなく、利点を実感していただきました。ちなみに「vSphere FT」という機能を利用すれば、サービスの停止時間をゼロにすることも可能です。

「vSphere HA」機能の概略図

容易に拡張

たとえば、次第に仮想サーバーの負荷が増大し、CPUやメモリなどの性能が不足するようになっても仮想サーバーを起動したまま、PCのブラウザ上で簡単にスペックを増やすことができます。また、仮想基盤全体のスペックが不足したときでもvSphereを停止させることなくホスト自体を追加し、仮想サーバーの同時稼働数を増やすことができます。

そのほか、OSの導入や基本的な設定をあらかじめ行っておいた状態の仮想サーバーをテンプレート(雛形)化しておくこともできます。これにより仮想サーバーを素早く構築することができ、システム担当者はその上で動作させるサービスの導入に専念することができるようになります。また、開発やテスト用の仮想サーバーも同様に構築できるため、工数を短縮することができコスト低減にもつながります。

監視対象の一元化など

仮想基盤を使わない場合、物理サーバー1台ずつに監視ソフト入れたり、目視しなければならず、システム担当者の負担やコストが非常に大きくなります。しかし、仮想基盤化によりサーバーを集約化すれば、故障は該当する物理サーバーのみを確認するだけで済みます。また、vSphereのアラート機能を使えば、故障時はもちろん、故障しそうなときにもメール等で警告が通知されるようになります。

そのほか、副次的な利点ではありますが、物理サーバー数の減少により、設置面積の削減や省電力化によるコストダウンも期待できます。たとえばvSphre DRSを使えば、稼働状況を常に監視し、仮想サーバーを最適なホストに自動的に再配置し、ホストのスペックを最大限に引き出すことができます。

大阪営業所システム部の稲垣慎一

また、vSphere DPM を使えば、システム全体の消費電力を最適化させることができます。例えば低負荷時は、仮想サーバーを少数のホスト上に再配置し、空いたホストをスタンバイ状態に移行することによって省電力化を実現します。これらはvSphereにより全て自動的に制御されます。

簡易手順書でわかりやすく

物理サーバー1台1台を単純に構築する方法はシンプルなので、お客様にとってもわかりやすいのですが、仮想化基盤はハードウェア構成が複雑になるため、提案の段階ではお客さまにわかりにくい面があります。ですから、ご提案の段階では動作や仕組みを出来るだけ図で説明したり、実際の運用手順をわかりやすく記載した簡易手順書で説明したりしています。構築されたシステムの運用手順は1度体感して頂ければ、すぐにご理解いただけるような簡単なものばかりですが、ご要望頂ければ、運用支援サービスもご提供できますので、安心してご利用いただけると思います。

また仮想化基盤はホスト1台構成から開始することもできます。低予算で構築できるため「まず1台だけ試験的に導入し、使えるかどうかを見極めたい」というお客さまも数多くおられます。仮想化基盤は拡張が容易なので、再構築のコストが余分に発生せずスムーズに増設できます。仮想化によりサーバーを柔軟に配置できるようになるため、これまで手がけられなかった業務を検討する土壌も生まれるなどの相乗効果もあります。

予算に応じたトータルな提案に力

仮想化していない場合、サーバーが故障するとサービスが完全に停止してしまいます。原因究明からスタートし、場合によっては交換部品の手配、技術員の到着待ちなど、復旧にはかなりの時間を要することがあります。結果、業務が滞ってしまい、最悪、多方面にご迷惑をおかけすることにもなりかねません。

当社は企業の基幹となる販売管理システム等、業務に関するソフトウェアの開発を得意としています。一般的にソフトウェアの開発事業者は仮想化基盤のようなインフラ周りに携わることは少ないのですが、当社ではインフラ構築からソフトウェア開発まで全て実績があるため、トータルでご提案できることが強みの一つです。ソフトウェアだけでは難しい問題も、インフラで容易に解決できることもあります。ご要望に応じた柔軟な対応や、ご予算に応じた最適なシステムを提案できますので、ぜひお気軽にご相談いただきたいですね。

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