エコー・システムが求める人材とは
エコー・システムが目指しているのはプログラマー集団ではなく、お客様の求めているものを形にして提案ができるシステムエンジニア(SE)のプロフェッショナル集団です。
そのために、どのような人材を求めているのか、入社してからの研修はどのように行われているのか、新入社員から母親のように慕われている社長室 室長の馬場美津子に本音でズバリ話を聞きました。
採用時に心掛けていること
Q:採用試験はどのように行われているのですか?年によって変わるのですが、筆記と面接を同じ日に行っています。会社によっては筆記でふるいにかけて、別日に面接を行っているところもあるようですが、弊社は筆記と面接の両方を見てから採用を決定しています。
Q:応募に文系・理系などの条件はありますか?採用項目のところに理数系や情報処理系とは掲載していますが、実際はそれ以外の分野からも応募があります。文系の学部を出てバリバリSEとして活躍している先輩もいますよ。また、弊社の場合、最終学歴はほとんど採用に関係ありません。入社してからも高卒と大学卒業時の初任給は同額ですし、仕事の内容も同じところからスタートします。つまり完全な実力主義。頑張れば頑張ったぶん評価され、給与や昇給に反映されます。
Q:男女の比率はどのぐらいですか?現在社員の約2割が女性です。女性だから、男性だからという差別はなく、女性でも2~3日の出張は当たり前。ときには2か月の長期出張に行かなくてはいけないときもあります。ただ女性は結婚、出産したときに仕事が続けられるのか不安がありますよね。そういう女性社員のために弊社は育児休暇や産休制度もあり、出産後もできるだけ長く勤められるように、6時間や7時間の短時間労働制度も設けています。両親の介護がという場合なども状況を話し合いながら、働き方を考慮するなど柔軟な社風が弊社の特徴。子育てとキャリアの両立も十分に可能です。
仕事の内容や社員の状況など、会社説明のときにはすべて包み隠さず話をしています。甘い言葉で誘っても、「思っていた以上にきついので辞めます」ということになっては困りますからね。覚悟をもって入ってくる学生が多いのか、ここ数年の退職者はほとんどありません。また弊社の面接は新入社員にとって直属の上司になる人が行います。質問は志望動機など他社の面接でありがちなものはほとんどなく、学生の本音や本質が出るような質問をするよう心掛けています。
よくある質問
Q:資格を持っているほうが有利ですか?もちろん資格は持っていないよりは、持っているほうがよいとは思いますが、それが採用で有利になることはありません。弊社が一番重要視しているのはスキルや技術よりは人間性。スキルは入社してからでもつけることができます。もちろん技術力がない学生は人一倍、いえ人三倍(笑)努力しなければいけないですけどね。
Q:求めている人材像を教えてくださいまずはコミュニケーション能力が高い学生。ITはバーチャルや機械というイメージが強いのですが、弊社はプログラムをただ作成するだけでなく、お客様とじっくり話をして、お客様が求めているものを提案するところまで行います。だからこそお客様が求めているものをくみ取り、自分の考えを相手に伝える能力は必須。あとは最後までやり遂げる力を持った学生を求めています。弊社の仕事は一日8~10時間デスクワークをすることもあり、かなりハードです。納期がせまっているときは、深夜12時、1時まで会社に残る人も多く、体力勝負なところも。根性のある方はぜひ待っています!
Q:反対に向いていないのはどのような性格?人と関わるのが苦手な人やなんでも適当に行ってしまう人。あとは自分で考えずに誰かの指示を待っている学生も入社してから苦労すると思います。プログラムは作っている過程が見えないぶん、システムが動かない時点で挫折してしまいがち。なぜ動かないのか、諦めずに考え続ける力が必要です。
Q:「やっていけるか不安です。」という思いは?専門学校出身の学生は特に、ある程度知識があるので自信を持って入社してきます。けれども、仕事場で必ずしも学校で学んだ知識が役立つとは限りません。技術は日々進歩していますからね。必ず誰でも一度は挫折を経験します。でも、そこからが本当のスタート。挫折したときに、“なにくそ!”と這い上がってこられるかどうか。その壁を乗り越えた人が、今、弊社の主力となって会社を引っ張ってくれています。不安はあって当たり前。みんなでフォローしていくので、ガッツさえあれば大丈夫ですよ!
Q:人間力以外に面接で注意して見ていることはありますか?物事の流れをロジック的に考えられているか。会話をしたらある程度その資質が分かります。筋道立てて話ができているか、質問に対して適切な回答ができるかなどは面接でチェックしています。ロジック的に考える能力もSEには必要ですからね。
Q:学生のうちにやっておいたほうがいいことは?対人関係を磨いておくことをすすめます。例えば一つのバイトを長く続けている学生を弊社では高く評価しています。一つのバイトを続けると、そのセクションのなかでもリーダー的存在になっているので、全体を見る力が自然とついていると思いますから。そういった経験は面接でアピールしてもらえると嬉しいですね。
入社時のフォローアップ
入社後2カ月は新入社員だけで社外で研修を受講します。いろいろな会社の新卒を集めて行われるので刺激にもなるようです。研修内容はSEの技術体験。まずは一ヶ月プログラミングの基礎をしっかり学びます。そのあとテーマを与えて、お客様にヒアリングするところから、見積もり、工数、設計、プログラミング、テスト、お披露目までSEの仕事を一通り体験。そのなかにはスピーチやプレゼンテーションのトレーニングも入っているので、かなり実践的な力を身につけることができます。また2ヶ月間同期だけで過ごすことで、仲間意識が強くなるのもこの研修のメリット。何かあったときに相談できる同期がいるのはとても心強いと思います。
変化はかなりあります。研修前は挨拶もまともに出来なかった子が、研修後“ただいま戻りました!”と元気よく帰ってくると感動しますよ。研修期間中、朝礼でテーマを決めたスピーチを行っているので、自分の考えを話す力もつきます。
Q:研修後の配属はどのように決まるのですか?研修後は1カ月、社内で上司について仕事を行います。そのときに、適正や能力を見極めて、個々の拠点希望を加味しながら配属を決めていきます。
Q:御社の雰囲気は?とても風通しがよい会社です。ワンフロアのなかに営業、総務、システム部、トップまで全社員が配置されているので、コミュニケーションも取りやすく、誰が何の仕事をしているのかすぐに把握することができるのです。今、自分が何をしなければいけないのか自覚や責任感も自然と芽生えてくるのもワンフロアの利点だと思います。